GPT-4o・Claude 3.5 Sonnetの料金を実数比較|月1万コストの試算方法
GPT-4o・GPT-4o mini・Claude 3.5 Sonnetを月1万コール使う業務を想定し、1回あたりの単位コストと月額合計を実数で比較。価格改定が起きたとき月額がどう変わるかを試算する方法も解説する。
TL;DR
- GPT-4o miniは月1万コールで約1,400〜2,800円、GPT-4oは約14,000〜28,000円、Claude 3.5 Sonnetは約10,500〜21,000円(入出力トークン量次第)
- 価格改定が起きると月額は比例して動く。「改定幅×現在の月額」で即試算できる
- モデル選定とコスト監視を担当者1人でも回せる仕組みを先に作ることが重要
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なぜAPIコストを「先に試算」するのか
SaaSの月額定額と違い、API料金(※APIとは、外部のAI機能を自社システムから呼び出す仕組み)は使った量に比例して増える従量課金です。月1万回コールでも、1回に何文字送って何文字返ってくるかで月額が2〜20倍以上変わります。「思ったより高かった」と後から気づくケースが中小企業では頻発しています。
この記事では、モデルごとの単位コストを実数で示し、自社の業務規模に当てはめて月額を計算する方法と、価格改定が起きたときの影響試算の手順を解説します。
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前提:トークンとは何か(一言ガイド)
API料金の単位はトークン(※日本語1文字≒1.5〜2トークン、英語1単語≒1〜1.5トークンが目安)です。料金は「入力トークン数」と「出力トークン数」を別々に課金します。1回のコールで何トークン送って何トークン返ってくるかを見積もることが試算の出発点です。
本記事の試算前提
- 月コール数:10,000回
- 1回あたり入力:500トークン(日本語で約250〜330文字相当の指示+文書)
- 1回あたり出力:500トークン(日本語で約250〜330文字相当の返答)
- 月間合計:入力500万トークン/出力500万トークン
これはメール下書き支援や社内FAQ応答など「中程度の文章処理」の業務に近い規模感です。
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モデル別の単位コストと月額試算(2025年6月時点)
以下の料金は2025年6月時点のOpenAI・Anthropicの公開価格(USD)を円換算(1USD=155円)したものです。為替と価格は変動するため、月次で公式ページを確認してください。
GPT-4o mini(OpenAI)
| 項目 | 単価 | 月間コスト(試算)|
|---|---|---|
| 入力 | 0.15USD/100万トークン | 約0.023円/回 |
| 出力 | 0.60USD/100万トークン | 約0.093円/回 |
| 1回あたり合計 | — | 約0.116円 |
| 月1万コール合計 | — | 約1,160円〜1,800円 |
※実務では入出力の比率が変わるため1,400〜2,800円のレンジで見ておくのが現実的です。
GPT-4o(OpenAI)
| 項目 | 単価 | 月間コスト(試算)|
|---|---|---|
| 入力 | 2.50USD/100万トークン | 約0.39円/回 |
| 出力 | 10.00USD/100万トークン | 約1.55円/回 |
| 1回あたり合計 | — | 約1.94円 |
| 月1万コール合計 | — | 約19,400円〜28,000円 |
GPT-4o miniの約17倍のコストになります。出力が長くなる用途(レポート生成・要約など)では出力トークンが増えるため、さらに跳ね上がります。
Claude 3.5 Sonnet(Anthropic)
| 項目 | 単価 | 月間コスト(試算)|
|---|---|---|
| 入力 | 3.00USD/100万トークン | 約0.46円/回 |
| 出力 | 15.00USD/100万トークン | 約2.33円/回 |
| 1回あたり合計 | — | 約2.79円 |
| 月1万コール合計 | — | 約27,900円〜42,000円 |
※Anthropicは入力キャッシュ機能(同じ文章を繰り返し送る場合に割引)があり、使い方次第で最大90%近く圧縮できるケースもあります。
3モデルの比較まとめ
| モデル | 1回あたり単位コスト | 月1万コール(試算中央値)|
|---|---|---|
| GPT-4o mini | 約0.12円 | 約2,000円 |
| GPT-4o | 約1.94円 | 約23,000円 |
| Claude 3.5 Sonnet | 約2.79円 | 約35,000円 |
精度が必要な業務はGPT-4oまたはClaude、量をこなす定型処理はGPT-4o miniで切り分けるのが、コスト管理の基本です。
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価格改定が起きたとき、月額はどう変わるか
OpenAI・Anthropicはこれまで複数回の価格改定を行っています。値下げもありましたが、為替変動・モデル更新・新機能追加に伴う実質値上げも起きています。
試算の公式はシンプルです。
```
新月額 = 現在の月額 × (1 + 改定幅)
```
例:GPT-4oが20%値上がりした場合
→ 23,000円 × 1.20 = 27,600円(月4,600円増)
例:GPT-4o miniが30%値下がりした場合
→ 2,000円 × 0.70 = 1,400円(月600円減)
この試算を「価格改定アラート」として運用するには、以下の3点を担当者が月次で確認するだけで足ります。
1. 公式ページの料金表をブックマーク(OpenAI Pricing・Anthropic Pricing)
2. Excelまたはスプレッドシートで「単価×月間トークン数=月額」を管理
3. 請求額が前月比±20%を超えたら原因を確認するルールを設ける
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「ログ上の成功≠実際のコスト」に気をつける
API課金でよくある失敗が「テスト時は安かったのに本番で跳ね上がった」パターンです。原因は主に2つ。
- プロンプト(指示文)が長い:システムプロンプト(毎回送る固定指示)が1,000トークンあれば、月1万コールで入力トークンが1,000万増えます。GPT-4oなら約3,875円の追加コストです。
- 出力が想定より長い:「詳しく説明して」という指示は出力トークンを3〜5倍に膨らませます。出力は入力の4〜6倍の単価のため、ここの見積もり誤りが最大の要因になります。
本番稼働前に「最長ケース」で試算することが、コスト管理の最低ラインです。
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AI専任なしで運用するための監視の型
1. 月次コスト確認を誰の業務にするか決める(担当者1人でよい。週1回10分)
2. 月額上限アラートを設定する(OpenAI・AnthropicともにUsage Limitsで設定可能)
3. コール数・トークン数・月額の3列をスプレッドシートで記録する
4. モデルを変えるときは1週間テスト期間を設けて品質とコストを両方確認する
専門家不要で回せる監視はこの4点だけで十分です。
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まとめ
ChatGPT APIを月1万回使う業務では、モデル選定次第で月額が約2,000円から35,000円以上まで変わります。価格改定の影響は「改定幅×現在の月額」で即試算できます。重要なのは試算を作ること以上に、誰が毎月確認するかを先に決めておくことです。コスト管理の仕組みが整ってから、業務への適用範囲を広げる順序を守ることが、中小企業がAPIコストで失敗しないための基本です。
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*本記事の料金は2025年6月時点の公開情報をもとにした試算です。為替・各社の価格改定により変動します。導入前に公式ページで最新料金をご確認ください。*